煙草一本の端、 灰でできている蛇のよう。
数え切れない後悔、理解されない言い訳。
あの泥塗れな部屋の壁に書いてあったセリフ、 「綺麗にする方法が無かろう」 二人笑い合い、 部屋の外にある世界が焦れったいので、 引きこもっていた私たちは ふざけ、何でもないようなことばっかりやり、 楽な日々過ごした。
無意味な生活なのになぜか無意義ではなかった。
そう、今よりもあの頃、 遥かに意義があったと思う。